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第五十局 藤原佐為
2009年01月10日 星期六 19:34

第五十局 藤原佐為

佐為:神は、なぜヒカルのもとに、私を蘇らせたのだろう?確かにヒカルは成長目覚ましく教

えている私としても、それは誇らしもあり、喜びでもある。でも、私は?私の碁は?この身が

口惜し、やっとめぐってきた、あのものとの対局。神の一手を究めるはずの、あのものとの対

局。でも、やはり無理だった。私が私として打てない碁では、あのものと共に遥かな高みを目

指すのは無理。神の一手を究められないなら、私は何のためにここにいるのだろう?いつまで

まってばよいのだろう?千年前、すべてはあそこから始まった。毎日毎日、宮中で碁を打って

いた私。しかし、もう一人の大君の指南役と対局にて雌雄を決し、指南役を争う場でのこと。

あのものは碁笥の中に白石が混じっていたのを、一瞬の隙をついて、自分のあげはまにした。

私は声をあげようとしたとき。

(佐為:「そなた、いま?」

あの者:おい、貴様!いま、碁笥に混じっていた黒石を自分のあげはまにしたんだ!

佐為:な、何を言う?それはいま、そなたがしたことではないか?

あの者:これはなんとつまらぬ言い訳を、みんなの目が盤上に注がれているのをよいことに、

碁笥に混じっていた私の石をあげはまにしたではないか?

佐為:そなたこそいい加減な!

大君:見苦しいぞ!静まれ!そのような下卑た行為が余の前で行われたなどと考えたくもない

よ。続けるがよい。)

佐為:私は負けた。心の動揺を抑えきれぬままに、さかしいごまかし事をしたという汚名まで

ついて、都を追い出された私に、生きるすべはなかった。対局から二日後、私は入水した。だ

が、私はもっともっと碁を打ちたかった。成仏できぬ私の魂は、ある碁盤に宿り、遥かな時を

経て、瀬戸の海に浮かぶ因島で、ある少年の声を聞いた。それが、虎次郎。

(佐為:「少年よ、私の流したくやしい涙が見えるのならば、そなたの心の片隅に、私を住ま

わせておくれ!」)

佐為:私は、彼と一緒に思う存分碁を打つことができた。秀策と名を改めた彼は、やがて本因

坊跡目となり。私は、彼となら神の一手を究められると確信した。しかし、彼は病魔には勝て

ず。虎次郎!本因坊秀策!彼と過ごしたときを私は永遠に忘れないでしょう。永遠に!

ヒカル:佐為!そこのか?

佐為:そう。そして、あなたが私の前に現れた。

(ヒカル:それにしても、全然落ちないぞ、この汚れ。

アカリ:うん?汚れってなんかいないよ。きれいじゃない。

ヒカル:これ!

アカリ:どこ?

ヒカル:ここ!

アカリ:何もないよ!どこ?

ヒカル:ここだってば。

佐為:見えるのですか?

ヒカル:だから、先からそう言って。

佐為:私の声が聞こえるのですか。私の声が聞こえるのですね。

アカリ:やっぱりそんな跡なんて。

ヒカル:誰だ?

佐為:あまねく神を、感謝します。私は、私は、私はいま一度現世に戻る。)

佐為:でも、私は最初とても困りましたよ!何せ、ヒカルは碁一切思ったことのない子でした

から。

(ヒカル:お前、そんなに碁が好き?

佐為:はい。

ヒカル:まだ碁が打ちたい?

佐為:はい。

ヒカル:でも悪いな。俺碁なんて、ぜんぜんやる気ないから。うん?

アカリ:ヒカル!

先生:進藤君?

ヒカル:な、俺以外のやつじゃだめなの、乗り移るの?

佐為:多分。

ヒカル:分かったよ。たまに打つだけならいいか。

佐為:え?そいで、そいで、何処で碁を打つんですか。

ヒカル:碁会所。わ、じじばっかし。あ、子供いるじゃん。あいつと打てる?

市河:うん、でも、あの子は。

アキラ:対局相手を探してるの?

ヒカル:うん。

アキラ:いいよ。僕打つよ。)

佐為:そこで出会ったのは塔矢アキラ。これこそ、神の与え賜った運命だと思ったのです。そ

う、運命の歯車はまわり始めました。

(ヒカル:よーし。

佐為:17の4、右上角、小目。

ヒカル:17の、1、2、3、4。

アキラ:え?思いっきり初心者の手つきだな。)

佐為:私はヒカルの体を借りて、3度ほど戦いましたっけ。

(佐為:16の17、右下角、小目。

ヒカル:16の17、ここか?

佐為:3の16。

ヒカル:3の16?

佐為:8の5。

ヒカル:えと、8の、そこか?

アキラ:あ、これは、これは最善の一手ではない。最強の一手でもない。僕が、どう打ってく

るかを試している一手だ。僕の力量を測っている。はるかな高みから。)

佐為:塔矢アキラは素晴らしい素質を持っていた。ヒカルと同い年たというのに。だから。

(アキラ:どうぞ。

ヒカル:あ、うん。こいつ平気でぎゃらりしょってるよ。)

佐為:だからあの時。

(佐為:私の小角手を待っているのか?ならば、それもよかろう。15の16、小角!さあ、

くるがよい!

アキラ:あ、ありません。

ヒカル:あ?佐為?

佐為:中央死です。彼は自分の負けを宣言したのです。

ヒカル:え?)

佐為:おそれを抱きながらも彼は私に立ち向かってきた。3度目の対決はインターネットとや

らの中での対局だった。

(アキラ:強い。進藤に敗れた時以上に高い壁を感じる。これは、進藤ではない。まさか?中

央の黒にはもう生きるもんない。

ヒカル:投了してきた。佐為、で、どういう、こいつ?塔矢だった?

佐為:まず、間違いなく。

ヒカル:そうか。で、感想は?佐為?

佐為:ええ、そうですね。彼は力強い碁でした。勝負感はさすがによい。怖いところでしっか

り考え込んできますし。

ヒカル:で、塔矢、強くなってた?

佐為:強くなったのは、私のほうです。そして、ヒカル、あなたも。

ヒカル:俺も?

佐為:私の対局を何十局と見てきたのですから。)

佐為:そう。私はヒカルと共に学んできた、現代の囲碁。塔矢と戦うことによって。塔矢アキ

ラは私を追い、ヒカルはそんな塔矢を追ってきた。そうだ、あの一局を忘れてた!ヒカルの囲

碁部の大会で、私が塔矢アキラと打っていた時。

(ヒカル:塔矢、俺、お前にどのぐらい追いついてるんだろう?打ちたい!塔矢、お前が佐為

を追うように、俺はお前を追いかけるんだ。いつか捕まえてやる。

佐為:13の4。

ヒカル:11の8に打つだろ。それから、、、

佐為:ヒカル?13の、、、

ヒカル:試したい!佐為、悪い。自分で打たなきゃ見えないんだ。知りたいんだよ、こいつと

俺の差を。

佐為:11の8?

ヒカル:俺が打つ!)

佐為:思えばあのときでした。ヒカルの発想の面白さに気づいたのは。よっぽど悔しかったん

でしょうね、あの時の。

(アキラ:ふざけるな!

ヒカル:と、塔矢?

ヒカル:お前、俺の幻影何か追ってると、本当の俺にいつか足元掬われるぞ。

アキラ:君が?いつかといわず、今から打とうか?)

佐為:あの時からヒカルは、まっしぐらに塔矢アキラを目指して進み始めた。塔矢アキラを追

って、院生になり、プロ試験にも合格して、本当に強くなった!ヒカル!

(スヨン:お前の名前?

ヒカル:あ?

スヨン:お前の名前だよ!覚えてやるって言うだろう。

ヒカル:お。進藤ヒカル。俺の名前は進藤ヒカル。)

佐為:でも、思えばそのころからなんですよね。私がヒカル以外の人と碁が打てなくなり出し

たのは。せっかく強い棋士として打てる機会が増えてきたというのに。ヒカル?ヒカルはもう

、私に打たせてくれる気がないのですか?神の一手に一番近いのは、この私なのに。神よ!な

ぜ私はヒカルのもとに再び蘇ったのでしょう?神よ!やはり、答えて相手だけないのですか。

ヒカル!

ヒカル:ええ?

佐為:起きて!早く起きるのです!

ヒカル:なんだよ、もう?うるせえな、朝っぱらから。

佐為:起きて打つのです、私と!

ヒカル:ああ?まだ朝飯も食ってないのに。やだよ、オレ。

佐為:やだじゃありません!とにかく神の一手を究めるために打つのです!私にはヒカルしか

いないのですから。

ヒカル:どうしたんだよ、佐為?お前、何か変だぞ。

佐為:いいえ。とりあえずそういう結論に達したんです。いいから、ほら、ほら!もう、ほら

ヒカル:あと30分だけ寝させて!

佐為:だめ!ヒカル、ちょっと!ね、ヒカル、起きてよ!

ヒカル:お休み~

佐為:起きましょうよ、ヒカル!ヒカル!


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